賃貸住宅の初期費用を抑える手順

引越し予定があり、少しでも賃貸住宅の初期費用を抑えたい方
過去記事
賃貸の初期費用を見て絶望してたけど、内訳を理解して交渉したら130,000円も負担を抑えられた話
本記事は、上記の過去記事の体験談を要約し、手順をまとめたものです。物語形式が好きな方は上記の関連記事がおすすめです。

結論

初期費用のよほど良心的なお店でない限り、値引きはできる要素はあります!

・目指す初期費用

家賃3か月分+3万円
※ちなみに筆者は3か月分+3,400円で借りられました

初期費用削減の手順

    1.各費用のルールを知る

    2.複数業者で費用を出してもらう

    3.火災保険を調べる

    4.交渉する

この手順で下げることができます

1.各費用のルールを知る

そもそもなぜ賃貸住宅の入居にかかる初期費用を安くできるのかというと、業者(不動産屋や仲介業者)が費用を高く設定しても、知識がない一般人は気付かずに費用を払ってくれるからです。筆者もそうでしたが、引っ越しが初めての方、あまり経験のない方は、初期費用の見積もりを見ても、それが高いのか安いのか、ピンとこない方がほとんどではではないでしょうか。

引越費用を安くできる仕組み

<例>
・おにぎり600円:価格が高いので買わない
→おにぎりの価格の相場について知見があるから。
・賃貸住宅の入居にかかる初期費用〇〇万円:「こんなもんかー」と支払う
→賃貸住宅の入居費用に関する知識がないので、見積もりの金額が妥当であるか判断がつかない。

なので、入居費用について業者と価格交渉ができるよう、最低限知識を付けましょう。交渉次第では、知識を得て行動するだけで数万円単位の費用を節約できる可能性があり、時給換算するととんでもないことにないコスパです。

1-1.各費用の解説

項目 説明
前払家賃 住む前に収める家賃
敷金 退去する際に部屋を綺麗にするための費用
礼金 大家さんへのお礼。近年請求されない物件も増加
仲介手数料 物件を紹介してくれたことに対する費用
保証料 保証会社(借主が家賃を延滞した時に立替をする会社)に支払う
火災保険料 火災や損壊に備えて加入の必要がある
クリーニング 入居前に部屋を掃除するための料金
鍵交換代 前の家主が入らないようにするための費用

1-2.目安となる金額

項目 目安 解説
前払家賃 家賃1月分 初月分を前もって支払う。
敷金orクリーニング 家賃1月分 前回の家主の敷金で綺麗にしているはずなのに、さらにクリーニング代が請求されていたら質問し、不要な場合ははっきりその旨を伝えよう。
礼金 なし 物件(大家さん)による。
仲介手数料 家賃0~0.5月分 法律上、借主が承諾しない限り1か月は取れない。
保証料 家賃0.5月分 保証会社によって異なるが、半月分が相場。
火災保険料 1年で3,000円 火災保険自分で選択することができる。
鍵交換 ~2万まで 鍵の種類によるが、基本は2万円でおさまる。

※上記の他に費用(例えば殺虫など)が入っていたら、具体的に何をするのか確認して不要そうならその意思を伝えるか、別の業者に頼みましょう

2.複数業者で費用を出してもらう

複数の業者(理想は3社以上)から見積書を提示してもうことで、初期費用が安くなる可能性がグッと高まります。ほとんどの物件はどの業者も扱えます。気になる物件を見つけたら、見積書を各業者からもらっていきましょう。もし、過去もらった見積書よりも金額が高い項目を見つけたら「他の業者さんにも話を伺っているんですけど、その業者さんのほうが~」と言えば、その場で下げてくれます(笑)

ゆーさん
同じ物件を扱う以上、他より優位性を出せるのは値段しかないので結構簡単に下げてくれます(笑)お金を払うものが違うだけで、やることはコンビニやスーパーを比較するのと同じようなものです!

見積もりで確認するべきポイント

金額
→仲介手数料や保証料など1-2目安となる金額」を参考に

クレジットカードで支払えるか
→合計すると数十万円の支払いになるので、1%のポイント還元で数千円お得になる場合がありますので、地味に重要です。

火災保険は自分で決められるか、その際の条件を聞いておく
→後に自分で決めるので、必要な保証範囲を聞いておきましょう(〜円まで保証)

.火災保険を決める

保証会社の金額や、仲介手数料は複数企業から見積もりを取ることで下がりますが、火災保険だけは自身で調べて提示する必要があります。賃貸住宅に入居の際は火災保険に必ず入ることになります。なぜかというと、賃貸物件の入居者は、借りた物件を返す際、契約時の取り決めで、元々借りたときの状態に原状回復する義務があるからです。たとえ故意に破壊してしまったわけでなくても、契約上修繕の義務が発生するため、入居前に借家人賠償責任保険がセットされた火災保険へ加入する事が条件となります。

私はこくみん共済の「住まいる共済(火災共済)」にしました。住まいる共済に決めた理由は、2年で5,000円程度と安かったからです。火災保険にかかわらず、保険に加入する際は、共済系がおすすめです。株式会社の提供する保険と異なり、営利を追求しないので、他社と比較して、掛け金が安くなります。

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「こくみん共済 coop の住まいる共済」は、身近な被害から万一の災害まで、充実保障で暮らしを守る共済商品です。火災はもちろん、風水害、地震、盗難まで幅広く保障します。

火災保険を選ぶ時のポイント

借家人賠償責任保険
→この保証金額が業者から聞いた条件に当てはまっているのか確認。
借家人賠償責任保険は、火災など、何らかの原因で借りた部屋を破損してしまった場合の保険です。借家人賠償責任保険の適用対象は火災、破裂および爆発、水ぬれです。それ以外を原因とする破損は適用外となります。もちろん故意の破壊にも適用されませんのでご注意下さい。

個人賠償責任保険
→賃貸とは無関係ですが、自転車事故の賠償責任を保証してくれるのであれば嬉しいですね。
個人賠償責任保険は、日常生活で他人に思わぬ損害を与えてしまった場合の保険です。例えば、自転車乗車時の交通事故や、ベランダから植木や物干竿を落としてしまい、通行人にケガを負わせてしまった場合等が挙げられます。ちなみに、東京都では令和2年4月の条例改正に伴い、自転車に乗る際に「個人賠償責任保険」の加入が必須ですので、ぜひご確認ください。
※東京都都民安全推進本部 東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例

その他特約

→業者から提示された以外のものはなくても良いので、不要なものは削除でOK

4.価格交渉する

見積書が集まったら交渉を開始します。時短のために見積もりの段階で、最も金額が安かった業者からチャレンジです。

段階1:「1-2.目安となる金額にできないか

段階2:自身が調べた火災保険で問題ないか

段階3:そもそも家賃下がらないか

→需要の多い4・10月の前後は難しいが、それ以外の閑散期なら地域のレートを調べ自身の入居意思を示すことで成功の可能性はあります。

おわりに

賃貸住宅の入居にかかる初期費用は、引っ越し初心者の場合、知識がない場合が多いので、業者(不動産屋や仲介業者)が費用を高く設定しても、知識がない一般人は気付かずに費用を払ってくれます。しかし、入居者側が知識を得て行動するだけで、数万円単位の費用を節約できる可能性があります。時給換算するととんでもないことにないコスパです。引っ越しでの悩みで「お金」は大きな問題(ほかの問題はお金で解決できる)ので、ぜひ取り組んでみてください。

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